毎年のように夏休みシーズンから秋頃になると、遠足や登山などでスズメバチの集団に襲われたというニュースが報じられます。スズメバチと言えば山にばかりいるようなイメージも抱きがちですが、全国各地の街中にも数多く生息しています。住宅の軒下などはスズメバチが巣を作るのに格好の環境を提供しているのです。スズメバチは巣に近づいた人間を集団で襲う習性があります。その針の毒性は強く、体質によってはショック症状が出て命の危険にさらされる恐れもあります。自分の家の軒下に巣を発見したら放置しておくことはできません。早急に撤去する必要が出てきます。ホームセンターではスズメバチ駆除用の製品がいろいろと売られています。殺虫剤を巣に噴射することで巣の中にいる幼虫や女王蜂、さらには働き蜂までも殺すことができます。巣を長い棒などでゴミ袋に叩き落とし、完全密封すれば駆除完了です。
スズメバチ駆除を実施する際には多くの注意点があります。働き蜂は当然のことながら巣に近づいた人間を攻撃してきます。刺されてもいいように専用の防護服に身を包み、帽子や手袋も使って肌の露出をなくす必要があります。ハチは黒系の色に対して反応する性質がありますから、スズメバチ駆除をする時の服装は白が基本です。駆除を実施する時間帯は日中を避け、夕方か夜間を選びます。その上でハチを極力刺激しないよう、必要最低限の動きで駆除作業を済ませなければなりません。実行するには高度な技術と経験を要します。何度もスズメバチ駆除を体験してきて慣れている人ならともかく、そうでない場合はスズメバチ駆除専門の業者に巣の撤去を依頼するのが最も安全で確実な方法です。巣が大きくなってからの駆除作業は業者にとっても危険を伴います。過去にスズメバチが出没した覚えがある人は夏が本格化する前に軒下をチェックしてみて、巣を見つけたら早めに駆除業者に撤去作業を依頼するといいでしょう。